
「はるかさん、もっと近くに行ってもいいですか?」
そう尋ねた私にはるかさんは一瞬驚いたように動きを止めた。
―――しまった。これでは私が変態さんのようだわ。
はるかさんの反応をみて、私は言葉の選択を誤った事に気付いた。
「どうしたの?今日はやけに積極的だね」
案の定、告白めいた台詞ととったらしく、何時も以上に甘い声色で囁きかけてくる。
キャー!嬉しいけど心の準備が…ではなく!誤解を解かなくては…!
「ち、違いますっ そんな意味で言ったんじゃなくて…っ!」
私はただ、この人の周りには常に周りとは違う風が吹いているような気がして、側にいってみたらもしかしたら私も
同じ風を感じることができるかもしれない、と思ったからなんだけど…。
「違うの?残念だな、…じゃあこういう意味かな」
最初の言葉が終わるや否や、私の視界に広がったのは緑色、草の色。
…一瞬何が起こったのか解らなかった。いや、今もさっぱりわからない。
何故はるかさんの手が私の腰にあって、
何故はるかさんの声が上から降ってきて、
何故 はるかさんの体温が私に伝わってくるんだろう。
目の前に広がったグリーンの正体が、無限学園の制服のネクタイだとやっと気付いたとき、
私は更にとんでもない事実に気がついた。
…何故、私ははるかさんの胸の中にいるんだろう 。
私はよっぽどぼけっとしていたのだろうか。はるかさんはついに堪えきれないといった様子で笑い出した。
…思いっきりからかわれている。
ひとしきり笑った後、はるかさんは目尻に浮かんだ涙を拭いながら(そんなにおかしかったのだろうか…)
やっと私を腕の中から解放した。 思わず残念、だなんて思ってしまった私はそんな自分に気付いて反論を口にしようとして――
風を感じた。一瞬だけど、確かに自由に吹き抜ける風を感じた、と思った。
同時にこの人は決して捕まえられない人だ、と解ってしまった。どんなに近づいても、
いつも自在に吹き抜ける、自由な人。
じゃあ私が追いかけていくしかないじゃない?
「…そうですね、そういう意味です」
私は既に歩き出していて背をむけていたけれど、はるかさんがどんな顔を浮かべているのかが手に取るようにわかってしまった。
さっきの風を分けて貰ったから、私も空を飛べるよ。
一面の緑が広がる草原に吹く、心地よい風。
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友好度、プラス1(笑)でも見方によっては・・・あえてご想像におまかせします(笑)
というかあんまり小説とかのセンター指定(文字を真ん中に持ってくるスタイル)は読みにくいから好きじゃないんだけど、
真面目 なやつじゃないし短いからいいやとおもってたら段々文字数増えてきた…
+αなお遊びスタイルなので、あえて周りの描写とかいれてないんですが仕様です(笑)
因みにこの絵、実は2年前のバレンタインでやった企画の絵のはるかさん部分に少しだけ手直ししたものなんです(笑)
手直しっていっても たいした手直ししてないんだけど(爆)